この夏は暑くて、急に寒い日が来て、台風がジャンジャンやって来て、といろんな面で騒がしかった。今も台風情報がたくさん飛び交っているので進路に当たる人は注意しましょうね。自然を甘く見ると大変なことになってしまうから。
■ぼくの近況とか
僕の近況はというと相変わらずだった。仕事は取材と執筆と広告の制作、遊びではキャンプとプールと海と演劇とライブといったところ。何度か紹介してきたけれど書籍「体系的に学び直す
デジタルカメラのしくみ 」が発売になりました。WEBサイトでは女性の撮り方講座『スタジオグラフィックス 』をプロデュースしてます。デジタル一眼レフを買ったぞ、買うぞ、しくみに興味があるぞ、カッコよう写真が撮りたいぞ、な人はヨロシク、と宣伝。
んで、飛鳥 のメルマガにも書いたけど、夏休み期間の最後のイベントとしては「J-WAVE
LIVE 2000+4」に行ってきた。以下メルマガの引用。
「J-WAVE 2000+4」というライブイベントに行ってきました。
もちろん仕事でなく遊びで。J-WAVEと言えばPOPミュージックファン層リスナーをターゲットにしたFMラジオ局。毎年行われるこのライブは、番組のパーソナリティを務めるミュージシャン達が参加して盛り上がります。
今年は8/28(土)と8/29(日)に行われ、EXILE 、平井堅 、BEGIN、中島美嘉 、ウルフルズ、奥田民生、スガシカオ 、森山直太朗 、YUKI 、レミオロメン (敬称略)などが公演しました。
私は当初、両日行く予定だったのですが、土曜日はカミさんが娘と「ディズニー・オン・アイス」を観に行くというので、まんまと赤子の子守をさせられ、キャンセル。日曜日のみにライターの西井君(Tripper
Next活用術の著者)と代々木に行ってきました(西井は二日連チャン)。
6組のアーティストの競演は豪華で、特に森山直太朗、スキマスイッチ 、スガシカオ(敬称略)が見たかったわけです。森山直太朗の生うたは絶品、スガシカオは生『夕立』がまたもや聞けて大満足でした。スキマスイッチは「CLUB
QUATTRO」や「LIQUIDROOM」などのライブハウスを中心に全国ツアーが決定したユニットです。ロングヒットになっているメロディアス・バラード『奏(かなで)』や、軽快でアッパーチューンな『ふれて未来を』などを収録したアルバム『夏雲ノイズ 』をここんとこ聴いてます。(ちょっと古いけど、中島美嘉の『LOVE 』もお勧め)
しかし・・
6組のアーティストの競演はいいんですが、さすがに5時間は長い。一日でよかった〜。おじさんはヘロヘロです。体力をイチから作り直して、秋のF1鈴鹿遠征に備えなければ、と思う次第です。おっと、その前にこの週末は矢沢永吉のライブに行くんでした(アコースティックライブでよかった〜(笑)、ロックはアンコールだけだから(とほほ:苦笑))。
とまあ、こんな感じ。夏休み期間中はこの他に演劇で『伊東四朗一座旗揚げ解散公演 喜劇熱海迷宮事件』(伊東四朗、三宅裕司、ラサール石井、小宮孝泰、小倉久寛ほか)で大笑いし、いま大人気の脚本家クドカンの『鈍獣』でも大笑いした。鈍獣もキャスティングが生瀬勝久、池田成志、古田新太、西田尚美、乙葉、野波麻帆とこりゃあ凄い。キワモノだらけ(笑)。
まさに絶妙で。
わらって暑さを吹き飛ばす、そんな夏だった。とはいえ、9月も実は演劇三昧。一週間でナイロン100℃ の『男性の好きなスポーツ』、クドカン作の大人計画 ウーマンリブの『ウーマンリブvol.8 轟天
VS 港カヲル 』、中村有志 のSOLO
LIVE 『ユウジィズ・カット 』と続く。留守番のカミさんはちょっと不機嫌。やばい。しかも笑っているうちに迫る原稿の締切!!やばいぞ、仕事しなくては・・でもツタヤでレンタルDVDが半額セールだ。ついつい『24
シーズンII』に手が伸びる・・あわわ。インターネットマン、危機一髪。
さて、今回の主題は演劇やライブに関係有りだ。月刊PC Modeで連載している『ITビジネストレンド』で書いたオークションのプチダフ屋のネタ。ほぼ転載です。どーぞ。
■増加するチケット販売、オークションで儲ける人達の舞台裏
ダフ屋。
券(チケット)を意味する「札」を逆さにダフと読んでできた隠語だ。入場券や興業チケット、乗車券などを、会場や売り場などの公共の場で不特定の人に転売するために購入(販売)する行為をさし、都道府県の条例によって取り締まられている。常習行為の罰則として1年以下の懲役または100万円以下の罰金となる。以前は暴力団関係者が収入源としてやっていたが、最近では、ネットのオークションを使い、チケット売買で稼いでいるサラリーマンや主婦、学生が増えている。オークションでの取引は不特定の者への転売に当たるが、転売目的の大量購入をした場合を除き、ダフ屋として取り締まることは難しい(オークションでの転売目的で三鷹の森ジブリ美術館のチケットを大量購入した主婦が逮捕された事例がある)。素人のダフ屋を警察は「シロダフ」と呼ぶ。余ったチケットをオークションに出品したら意外と高値が付いて以来やみつきになる人も多く、私は「プチダフ屋」と呼んでいる。
興業チケットはそんなにいつも高騰するのだろうか。
プチダフ屋として出品を繰り返すA氏は応える。「興業チケットは、4000人収容のライブなら4000個、小劇場の演劇なら400個の限定商品みたいなモノ。欲しい人がそれ以上いれば高値が付くし、少なければ定価割れする、いわば当たり前の市場原理がある。それから言えば、ドームやアリーナよりライブハウスや小劇場など、収容人数が少ないイベントの方が高値が付く可能性は高いかもしれない。また、商店街のくじ引きで当たるような花火大会の観覧席など、お金では買えないチケットはとんでもない額が付くこともある」
損することもある?
「定価割れするチケットは多い。もちろんそれを見極めるのが儲けるための第一歩。いま言った市場原理があるので、ドームやアリーナなど大きな会場のチケットほど、定価割れする可能性は高い。なによりポイントは席の善し悪しだ。遠くて見づらい席が高値になるのはごく希のこと。箱の大きいドームやアリーナ会場で開催されるイベントの場合、アリーナやセンター席などステージに近い席なら高騰、スタンド席だとほぼ定価割れを覚悟する」と言う。
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A氏も、最初はほとんどが定価割れで損する一方だった。多くの人が入手困難な、しかもなるべく良席のチケットを入手して出品できるかが鍵だ。また、「予約番号」を売るのはその点のリスクが少ないと言う。「予約番号」とはコンビニやチケット売り場でチケットを買うときに必要となる番号のことで、これを知っていれば定価で発券することができる、いわば購入できる権利のようなものだ。出品者はチケットの発売日などに並んだり、大量に電話発信などを行い、多くの予約番号を獲得する。この時点ではお金はかからない。これを出品し、入金と引換に落札者に予約番号をメールで教える。落札者はその番号を持ってコンビニ等で定価でチケットを発券する。予約番号には発券の期日があるがそれまでに落札されなくても無効になるだけで、出品者には金額的な損は発生しないことになる。
「大きく分けて、チケットは先行販売と一般販売に分けられる。先行販売には、プロモーター(主催者)、ファンクラブ(FC)、カード会社、スポンサーが実施するもの、それにぴあやローソンなどチケット販売会社が有料会員向けに行うもの、抽選式のプレオーダーなどがあり、一般販売前にもチケットを入手するチャンスは平等にたくさんある。そういうフェアな条件でチケットを入手する。もちろん先行販売にはダフ屋行為防止のため、購入枚数には限りがあって買い占めなんてできない。先行で入手したチケットは一般発売日の初日か二日目に終了するようにオークションに出せば、一般発売で涙を飲んだ人が買ってくれる。」
オークションで買うときもある?
「逆に一般発売前の出品は安く終わるので、買いに回ることもある」という。「一般発売後も興業日までに価格は波を打って動く。需要と供給のバランスで落札金額は大きく変化していく。その波を読めばオークションの売買だけでも利益が出る」
オークションでチケットを落札する際に注意する点はある?
「詐欺とまで言わなくてもズルいことをする人はいる。例えば、オークションの商品説明では"興業日の直前にチケットが届く優先枠"と説明しておいて高額で売っておきながら、興業日直前までにオークションでタブついている安いチケットを購入して発送する悪質な出品者もいるらしい」と言う。
オークション利用者にひとこと。
「このように過去の実績から裏付けられたデータで失敗やリスクを回避させているので、誰でもチケット販売で簡単に儲けられるわけではない。出品してひと儲けしようと考えている人はよく考えてからにした方がよい。大量購入に関しては取締りが強化される傾向にあるが、そもそも今はオークションでチケットを出品する人の数が多いので、むしろほとんどが買い手市場だと思う。良席にこだわらなければ、たいてい公演日までには安く購入できるのではないか。」と言っていた。