■ユビキタスって言葉、聞いたことある? 
            ■ユビキタスって何? 
            では、いつでもどこでも接続できるユビキタス環境の身近な具体例をあげてみよう。例えば「次世代携帯電話」「情報家電」「ホットスポット」など。既に携帯電話はiモードなどインターネットの端末として様々なシーンで利用されていますが、あえて次世代携帯電話としているのは、人と人のコミニュケーションやインターネット利用は言うに及ばず、人とモノ(製品)とのコミニュケーションに発展していくことをイメージしている。
            例えば、携帯電話と家電のコミニュケーションだ。
            ちょっと違う。しかし概ね合っている(笑)。恐ろしい世の中がやってくるものだ(笑)。もう少し現実的な話をすると、携帯電話で自宅のエアコンのスイッチを入れたり、ビデオの録画設定をしたり、ペット型ロボットと通話をしたり、携帯電話に接続されたカメラの映像を自宅のテレビやパソコンに映すといった諸々。更に、家電のネットワーク化「IPv6ホームネットワーク」を推進する企業のひとつ松下電器産業は、ネットワークで健康診断や医師の往診が受けられる「健康ネット」、電子レンジのレシピ配信や冷蔵庫の遠隔在庫確認が行える「電化ネット」、ネットを通じて留守宅や独り住まいのお年寄りを確認できる「安心ネット」、そしてエネルギー管理や省エネをサポートする「環境ネット」などのコンセプトを打ち出している。う〜ん、少しまじめにイメージできてきたかな?
            ■もひとつ重要なキーワード「情報共有」 
            ■無線LANとホットスポット 
            
              
                
              
                
                    
                      インターネットマンが執筆した  
                    
                      
                          
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            携帯電話端末とは別のアイテムも選択肢として必要だからだ。その意味では、電柱や鉄塔などで作業する人のコミュニケーション・ツールとして既に実用化されているウェアラブル・コンピュータ(着用型コンピュータ)もユビキタス社会の実現にはキーとなる端末かもしれない。腕時計型、ベルト型、チョッキ型など着用できる端末装置で、ホットスポットに近づくと腕時計型の端末に地域情報や最新のメールが自動的に着信するものなどが試作されている。
            以前、某情報番組でウェアラブル・コンピュータが未来のパソコンだと報道していた。そこに太陽の笑顔西田ひかるちゃん登場。なんと、基盤の配線を書いたワンピースを着用・・司会者驚き「これが未来のコンピュータですかぁ・・」。僕、絶句。着用型とはそういう意味ではない。
            ユビキタス社会はネットワークの進化によって利用できる人が限定されてしまう環境ではいけないということを付け加えたい。いつでもどこでも利用できるネットワーク環境を作ることで、むしろパソコンや携帯電話が使えない人たちにも、安価で簡単に利用できる環境を作ることが最大のポイントなのだ。これ以上、デジタルデバイド、インターネットデバイドを拡大しないためにも、本当の意味で誰にでも使えるユビキタス環境が望まれる・・そう考えるとなお一層、遠すぎる未来のように思えるのは僕だけか?
          ※「仕事とパソコン 」誌で連載のIT用語辞典(著作:神崎洋治)を編集して掲載しました。