■いい加減にしてくれフレッツぅ(怒!)
オフィスのフレッツADSLを1.5Mサービスから8Mサービスに切り替えた。先週の金曜日に切替工事が行われるというメールの通知が来たので、一応NTT東日本に手順をメールで確認しておいた。それによると、工事自体は局内の切替だけなので当日在宅(在オフィス)の必要はなく、数日前に届く8M専用ADSLモデムと切り替えたら使える、とのことだった。突然切り替わると困るなぁと思い確認すると、切り替える前に僕の携帯電話に連絡をくれるとメールには書いてあった。

ところが・・・そう、連絡は来なかった。しかも、切り替わったのはなんと金曜の夜9時過ぎ(推定)。営業時間内にやるだろうよ、普通ぅ。 >NTT東日本!!

しかも連絡なし連絡なし連絡なし連絡なし。なぜ切り替わったのが解ったのか? サーバに接続できなくなったからだ。金曜の夜に8M回線に勝手に切り替わったにも関わらず、オフィスのモデムは1.5M用モデムのままなので、サーバへの回線はとぎれてしまったのである。夜9時過ぎには誰もいない。既にその時間にスキー場にいたスタッフもいたりして、モデムの交換は不可能・・・無惨、ホームページとメールは土日の間、アクセスすることができずにダウンしてしまったのである。どうにかしてくれ、その体質。インターネット回線はいまやビジネスの動脈なのだよ!!いい加減に切り替えられると困るんじゃ〜っ。
閑話休題。

■98/Meと2000を1台のパソコンで使う というわけで、今回は「1台のパソコンで98/MeとXPを使ってしまえ」の、その2だ。前回は僕の著書『1台のパソコンでWindows 2000/XPと98/Meを使う本』(ソーテック社刊)が発売になったので買ってねー、なんたって310ページもあるブ厚い本なのに定価1,780円+税と、断然お得ねー、という話題だった(笑)。 既に店頭で販売されているパソコンのほとんどがWindows XP搭載パソコンに様変わりしているので「俺はあと10年、Windows98で行く」と豪語したところであまり意味はなく、すぐにも新しいOSへの波に飲まれてしまう。ならば「俺はあと10年、Windows98とXPのデュアルで行く」の方がカッチョええし、使いこなし度120%なのである。

1台のパソコンで98/MeとXPを使う本。買ってね。

■「デュアルで行く」にはなにが必要? では、「今Windows98/Meを使っているけど、XPも使うには何が必要なの?」というと疑問に応えよう。まず当たり前なのがWindows XPのソフト(OS)。Windows XPにはHome EditionとProffesionalの2種類があるが、違いはネットワーク関連のごく一部だけ。たいがいは「Homeで十分」という言い方をされるが、どうせ買うならProffesionalを選択したい。一部の違いが要となり、将来セキュリティ機能や遠隔操作など、この機能使ってみたいな、と感じたときに後悔するより、ちょっとゲーム1本、飲み屋1件我慢してProffesionalを買っておいた方が気分がいい。 次に必要なものはドライブ。ドライブは、マイコンピュータやエクスプローラで表示される「C:」や「D:」などのアルファベットで表される、あのドライブ。C:しかない1ドライブの場合、XPを入れるのは厄介だ。しかし、例えばWindows98/MeがC:ドライブに入っていて、他にD:やE:などのドライブがあって、空き容量も2GB程度あるなら、Windows XPを共存インストールする環境はバッチリである。

ドライブ(ハードディスク)が2つ以上あって(上画面)、かつ空き容量が1.5GB以上あるなら、XPデュアルインストールがやりやすい環境にある。

■ハードティスクは1台でも複数のドライブがあるのはなぜ?
ここで、「僕のパソコンにはハードディスクが1台しかないはずなのに、なんでドライブがふたつあるんだろう」と改めて疑問に感じる人もいるかと思う。それは、ひとつのドライブでも「パーティション」で区切ることで、2つのドライブに分割して使用することができるからだ。8畳の部屋をパーティションで区切って2部屋のように使うのと同じだ。この作業を領域確保や領域分割とも言い、通常は「FDISK」というコマンドを用いて行う。買ったときから「C:」や「D:」など複数のハードディスクドライブがあるパソコンは、メーカーがこの領域分割の処理をした状態で納品しているからに他ならないのである。よかったね。

■なければ作ろう、XP用ドライブ
1ドライブしかないからといってXPをデュアルインストールする道が閉ざされたというわけではない。方法はまだいくつもある。

まずは市販ソフトの『PartitionMagic』(ネットジャパン)を利用する方法だ(イラスト1.)。「1つのドライブしかないけれど空き容量はタップリある」という人にお勧めの方法。『PartitionMagic』を購入する分の出費は覚悟しなければならないが、とにかく作業が簡単。
通常、FDISKなどで領域分割やパーティションの変更などを行う際には、ディスク内のデータすべてが消えてしまうのだが、PartitionMagicはディスク内のデータやファイルはすべてそのままで、領域分割やパーティションの変更を行うことができる。

次に大容量ハードディスクを買ってくる方法。「1つのドライブしかないし、かつ空き容量もショボい」という人にお勧めの方法。ハードディスクは新製品が出るたびに大容量化される傾向にあるから、たいていは今使っているハードディスクより大きな容量の製品を廉価で買うことができる。そこで大容量の製品を購入し、今まで使っていたドライブをコピーする(イラスト2.)。新しくして大容量になった差の部分に新しいドライブ(D:)を作りXPをインストールする(イラスト3.)、という方法だ。

ちなみにコピーする方法は市販のコピーツール『DriceCopy』(ネットジャパン)などを使うほか、市販ソフトを買うカネないぞ、という人はWindowsのコピー機能を使ってやれる。どちらの手順も僕の本に詳しく載っている。

コピーツール
DriveCopy　　　　ネットジャパン
B's Disk 職人　　ビー・エイチ・エー

無事、Windows98/MeとXPのデュアル環境が完成したら、今まで使っていたハードディスクはバックアップ用など別の用途に使用すると無駄なくより快適だ。また、デュアルインストールではないが、イラスト3.の状態にしておき、新しいディスクのC:にWindows XPを上書きインストールするという方法もある。Windows98/Meを利用するときは、今までのハードディスクを引っ張り出してきて接続する必要があるが、新しくXPをインストールした際にWindows98/Meで使っていたアプリケーションソフトはそのまま利用することができるからだ。(XPで動作しないソフトを除く)

イラスト1.
C:ドライブしかなくても、空き容量さえたくさんあれば、PartitionMagicでパーティションを作成して2ドライブに分割できる。ディスク内のデータはそのまま使用できるし、楽々だ。できたD:にXPをインストールする。

イラスト2.
新しい大容量のハードディスクを購入し、今までのディスクの内容をコピーする。大容量ハードディスクには未使用領域ができるので・・・。


イラスト3.
新しいディスクの未使用領域にD:ドライブを作成する。そこにXPをインストールする。

■デュアルインストールで面倒なこと
便利で合理的なデュアルインストールだが、ひとつ不便な点がある。それは、Windows XPをインストール後、XPを起動してアプリケーションソフトや周辺機器のドライバを再インストールしなければならない点だ。僕は「心機一転にはちょうど良い、使いたいアプリだけを選別して再インストールしよう」という気になれるが、中には「面倒だ、Windows98/Meに上書きインストールならそのまま環境やアプリケーションソフトが引きづけるのに」と思う人もいることだろう。気持ちは分かる。

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そういう人は上記、イラスト3.で、今までのディスクでそのままWindows98/Meを使用し、新しいディスクにWindows XPを上書きインストールすると良いだろう。すぐにXPを使い始めることができるので、動作しないアプリケーションや周辺機器がないかをササッとチェックし、特に問題がないようなら、Windows98/Me(今までのディスク)をやめてしまって、XP(新しいディスク)に乗り換えるという方法がある。

スカッとした性格の人にはその方が良いかもしれない。ゲーム関連でもWindows XPは98/Meと遜色なく、むしろキビキビ動く動く場合も多いので、意外とお勧めである。(その場合でも、僕の著書は買っておこう(笑)。いろいろ付随する知識が手に入るかも)

春は英会話のテキストが売れるという。新しいことにチャレンジしてみたくなる季節だ。Windows98/Meユーザの人は、より堅牢でセキュリティが強化されたWindows XPへのチャレンジを試みてみるのはどうだろうか?

家族で1台のパソコンを利用している人っ!! 大切に保存していたアダルティな画像を娘やカミさんに見られてしまう前に、旦那に隠れてメルトモと交わしている怪しいメール会話をご主人に読まれてしまう前に、Windows XPに変えておきましょう(笑)。