本当に夏は来なかった。
毎年お盆休みは、大学の知人たち大勢と三浦半島は葉山に集まって、浜辺でバーベQしたり、カニとったり、いろんなもん取ったり撮ったりして楽しむのだが、今年は大雨。ザンザン降り。土砂降り。
レアルマドリードとFC東京のプレミアチケットが、試合の直前にはほぼ定価まで価格が下がっていたので息子と観に行った。これまたザンザン降り。雷まで鳴りまくり。ベッカムとソラリ、ロナウドがゴール決めて、お祭りに華を添えたので楽しんだが、屋根のない競技場はこれだから嫌いだ。あぁ嫌い。(それにしてもレアルマドリードの選手は走るの嫌だったみたいね。ロナウドはほとんどじっとしていた。でも、さすがパスプレーが面白い。無理して走らなくてもパスが通れば、点は入ると・・・(笑))
昨日も国立行ってきた。日本代表対ナイジェリア戦。席はセンターラインのど真ん中・・。天気も良くて風が気持ちよか。試合内容はしょーもなくても、良い席とさわやかな風が夏の夜には一番・・・屋根のない競技場はこれだから良い。あぁ、気持ち良い。・・・閑話休題。
■DVDドライブ動向
ここのところ、欲しい周辺機器のトップ近辺にランクしているDVDドライブだが、今回は2003年後半に向けての展望をまとめてみることにした。DVDについては単行本を執筆したり、月刊PC
Modeで連載をしている関係で、市場の動向をチェックしているのだが、PC Modeのコラムからも少し引用していこう。
さて、永らく規格争いで話題を振りまいてきたDVDドライブだが、最新の情報としてはそれらの規格すべてのカキコ対応した日立LG製のDVDマルチプラスが発売になり(発売はOEM供給でアイオーデータ機器やロジテックなどがハンドリング)、どうやら注目を集めているのだが、DVDマルチプラスを買うかどうかということはさておき、今や市場の大半は複数の規格に対応しているドライブを欲しがっている。折角買うのだから、負け組の規格、ババはなるべく掴みたくない、話題の内側にいたい、というのは当然の感情だろう。
一方で、そろそろCDって時代でもないでしょうから、CD-ROMやCD-Rドライブなんてさっさとやめちまって、DVDドライブやDVD-Rドライブ主力にスイッチということで・・・と仕切りたがっている動きもある。つまり、大量生産→廉価ドライブへの牽引だ。主に台湾や韓国などが得意であることは言うまでもない。つまり、複数規格に対応したドライブか、1万円台まで射程の単規格の廉価ドライブか、といった選択を2003年後半、ユーザもメーカーも迎えるという図式だ。そんな事情をアレコレ想像しながら、今回のコラムを読んでね。
■パイオニアがデュアルRWへの決断
「今まで通り、当社としてはDVD-R/-RWをメインに推奨していく。しかし、ユーザがショップでDVDメディアを購入する際に、+RWを間違って購入してしまい、紛らわしくて困るという声がある。それに応えて±RW(デュアルRW)対応とした」とパイオニア(コーポレートコミュニケシーョン部
広報グループ)は語った。コメントの内容自体には多少無理を感じるが、とにもかくにも2000年に「-RW」の普及と推進を目指した組織「RWPPI」を発足し、「-RW」の先駆者であるパイオニアがデュアルRW対応に踏み切ったことは、社内的にも苦渋の選択であったことは容易に想像できるだろう。
流れは複数規格対応に向かっている。
DVDマルチ。DVD-RWとRAMに対応したDVDマルチ(日立LGと松下電器、東芝)、DVDフォーラムが推進する規格を2コのっけた。
デュアルRW。DVD-RWと海外で人気がある+RWに対応した製品(ソニーとNEC)。
そして、DVDマルチプラス(スーパーマルチDVD)。DVDマルチに禁断の+RWをのっけた全規格対応。
追いつめられた単規格対応メーカー。信頼性と性能では群を抜いて定評のあるパイオニアも例外ではなかった。
■複数規格対応と+RWをめぐる内輪話
今年の前半、日立LGが全規格対応を発表してから戦局は更に大きく変貌した。ユーザの注目は複数の規格に対応する製品へと移り、シングル規格対応の製品はこれから年末にかけて大きく値崩れする可能性をはらんでいる。メーカーによってはそれまで推進してきた規格に加えて、いわば感情的に対立していた規格をも取り込まざるを得ない状況を迎えた。パイオニアは「記録型DVDについて当社が重視するのは、あくまでDVDプレーヤーにかかる互換性。その意味では+RWは-RWにとても近い」とし、DVD+RW対応のソフトウェアを添付しているものの、プレスリリース等では明らかに-RWの特徴のみの記載にとどまっている。また、スーパーマルチDVDへの移行の可能性については「DVD-RAMはパソコン用に使うと大きな利点のあるメディア、-RWと間違えて買う人も少ない。3種類以上メディアがあると今度はかえって混乱するのではないか」としている。
+RW規格はDVDフォーラムの標準規をめぐって-RWに対抗。しかし、コピー保護技術に対応できないことを理由のひとつとして落選した。DVDフォーラム議長の東芝は全規格対応に踏み切らない理由に+RWがコピー保護技術に対応していないDVDフォーラム外の規格であることをあげる。松下電器産業もこれからはじまるデジタル放送を見据えると、コピーワンス番組(一回だけ録画できるけどダビングして配っちゃダメよ、な番組)の録画などにおいて+RWは支障がでる可能性があると予想する。
でも、+RWは欧米で人気がある。ソニー、マイクロソフト、ヒューレットパッカード、フィリップス・・いかにも欧米のマニア達が指示しそうなメーカー陣だもんね。
僕も+RWは嫌いじゃあない。DVDビデオの互換はやっぱり嬉しいのだ。そんでもってDVDビデオ互換で追加カキコしたり編集したりしたいのだ。
■DVDマルチプラスに人気集中
実はこういうときはサードパーティの動向を見るのが定石だ。サードパーティとは日本の独特の呼び方だが(海外でサードパーティというと下請業者的な意味合いになる)、メーカーの製造する部品をOEMで仕入れ、自社の技術を組み入れて製品化する周辺機器メーカーのことだ。仕入れるDVDドライブを選択することができる強みもさることながら、メーカーより市場に近いところに位置している。ところがサードパーティさえもいささか混沌としている。
ロジテックは「現在、各メーカーのドライブ入荷が思い通りにはいかないので、できるだけ安定して供給できる体制を重視している。また、市場のニーズがどのように変化したとしても対応できる方法で製品ラインアップをしていくつもり。今後もDVDマルチ、デュアルRW、シングル(-RW製品と+RW製品、ポータブル)を引き続きラインアップするが、シングル機能は海外ドライブメーカーの参入もあるので価格が急降下することが予想される」(広報販促課
六波羅 恵氏)。まんべんなくラインアップを揃えている同社だが、既に売れ筋製品は複数規格対応に移っている。今年1〜3月はDVDマルチ製品の人気が急上昇したが、デュアルRWが発売になってから大きく流れが変わり、5月はほかの製品と比べてデュアルRWが2倍以上出荷される人気商品となった。価格差はDVDマルチの2000円安(以上、インタビューは今年6月実施)。
先日、同社はアイオーデータ機器に続いてDVDマルチプラスドライブの発売を発表した。業界では9月頃とみられていたDVDマルチプラスが早くも店頭に並んでいる。価格もヤシーのよ。"やったー"って感じで。しかし実際、サードパーティ各社でさえ、DVDマルチプラスをこのような戦略的とも言える価格で店頭に並べることには矛盾を感じているかもしれない。
最近調べた内容によると、DVDマルチプラスの発表以来、人気は一極集中。DVDマルチやデュアルRWさえかなり押されている状況だ。高速性もあってこの価格なら無理もない。これで売りまくれていればいいのだが、そこは一社で生産している弱点・・・デリバリ状況は順調とは言えないのが難点だ。十分に供給できなくて、人気が集中となれば、注残は増える一方・・売れなくなった他メーカーが背に腹は変えられずに、一斉にDVDマルチプラスの開発やリリースを検討し始めているかも知れないな。
松下電器産業は2004年にもDVDレコーダーの出荷台数はVHSビデオデッキと上回ると予測している。日立は2005年にビデオカメラでDVDがDVC(DVテープ)を上回ると予測している。ソニーはPSXでゲーム機とDVDレコーダーを融合した新しいレコーダーがVHSデッキにとって変わる存在にしたいようだ。まさにDVDが津波のように生活に押し寄せる時代を迎えようとしている。
CD-Rドライブの国内メーカーの生産はほぼ終息し、ラインの主力は記録型DVDに移っている。台湾や韓国などの海外メーカーが続々とDVDドライブを生産、発表する動きも伝え聞く。2003年、後半の複数規格DVDドライブ競争はDVDマルチプラスの独壇場か。メッチャ安い単機能ドライブの台頭はあるのか。
勝敗は如何に?
審判はユーザだ。 |