■内蔵ハードティスクのこと、知ってる? 
                
                  
                    
              
                
                    
                      インターネットマンが執筆した  
                    
                      
                          
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                内蔵ハードディスクというと部品っぽい扱いが一般的だ。箱に入った「市販品」と、プチプチにくるまれただけの「バルク品」とがある。市販品には接続マニュアルが同梱されている製品もあるが、たいていは初心者ユーザが迷わず接続できるというレベルにはとうてい及ばず、中級者がジャンパスイッチなどの確認のために読むことを前提としたような内容だ。
                「バルク品」はそれこそ部品として流通しているものを安く店頭に並べてあるもので、本来はパソコンメーカー向けに大量生産された製品の一部を横流ししたものであったりするので、外箱やマニュアルなど製品じみたものは用意されていない。問合わせ先もないからサポートなんて期待してはいけない。初期不良だけはたいていショップが取り替えてくれるがサービスと言えばその程度だ。だから安い。
                  内蔵ハードディスクはこんな状態だから、会社でエクセルやワード、ノーツを使う程度の人が自宅のパソコンに内蔵ハードディスクを増設しようとすると、結構高いハードルが立ちはだかってしまう。それほど難しいことはないのだが、マニュアルがなければできない人はできない。必然だ。
                ■内蔵ディスクの選び方 
                ■内蔵ディスクの性能は? まずは何GBの容量か? 次に高速かどうか? IDEとかATAって? 
                さて、本当にハードディスクに一番必要な性能とはなんだろうか? それは「信頼性」、つまり壊れないことだ。
                ■メーカーはどこがいいのか 
                
                    
                      ■見るからに部品な内蔵ディスク、でもよく見て!! IBMの『DeskStar IC35L』シリーズ だ。ディスクの裏側は基盤むき出しで、取付時には怪我や静電気に注意だ。ケーブルも、ピキッと切ってしまいそうだ。ぶつけてICを落としたりしないように(笑)。
                          あまり知られていないかもしれないが、裏側が基盤むき出しのディスクばかりではない。                         
 
                    
                      これはSeagateの『Baracuda(バラクーダ) ATA II』 だ。ST32シリーズで20GBタイプ、既に旧タイプのものだ。よく見て欲しい。バラクーダのイラストがイカしているが、見て欲しいのはそんなところではなくディスクドライブの裏側。基盤は完全にプレートでガードされているので取り扱いがとても安心だ。裏側には操作方法(英語)やジャンパピンの設定などが書かれている。本来はこうであって欲しいモノだ。
                          
 
                    
                      Seagateの普及型STモデル 。これも20GBタイプで価格も安いので人気があるのだが、これも秀逸。ゴム製の洋服を着せられ、ボンデージ状態で心地よい。いや、安心だ。おぞましい裏の基盤を見なくて済む。静電気にも必要以上にナーバスにならなくて良い。Seagateはこのようにユーザに配慮できる数少ないディスクメーカーだ。
                          
 
                    
                      これはMaxtorの比較的新しいモデルのひとつ『DiamondMax D740X-6L』 。日本人に人気のクアンタムのデザインを踏襲するモデルだ。話題の「流体軸受」仕様。「流体軸受」とはハードディスクのディスクを駆動するモータ(スピンドルモータ)に、従来のボールベアリングタイプではなく、動圧流体軸受タイプの構造を採用したもの。富士通、Seagate、Maxtor社などのドライブが製品化されていて、動作音が静かで高速性能も高いことで注目されている。7200prmで抜群に速い。少し予算に余裕があるなら狙いたい。(現在12,000円程度で買える、と思う)
                          このモデルも裏側の基盤部分だけはプレートでカバーしてある。メンテナンスを考えてか、ICチップなどが見える状態だが、何もないよりずっと良い。 
 
                    
                      こうして見ると、内蔵ハードディスクといえども購入時には製品形状を見て触って納得したいものである。プチプチの中をじっくり眺めて、取り扱いに優しいモデルの中から、予算に合わせて高速大容量の製品を選択したいではありませんか。
                        
                         
                        次回はゴールデンウィークなのでお休みです。