人気ポップシンガー「Britney Spears」の写真を装うウィルスが登場(インターネットウォッチ)。これはまずい。いかにも僕は騙されて感染しそうだ。ノートン先生のつよ〜い警告がない限り、罠にはまるに違いない。あぁ、どうしよう(笑)。

■サッカーが、F-1が、プロ野球がはじまった
先々週(3/2〜3/3)は、僕にとって実にエキサイティングな週末だった。いよいよ春を実感させるものでもあった。3/2(土)はJリーグが開幕、東京スタジアム(調布/三鷹)に行ってサッカー観戦した。FC東京vs鹿島。結果はファンならご存じだろうが鹿島の惨敗。どちらのひいきでもない僕にとっては、1試合で6回ものゴールシーンが見られたお徳用なゲームだった。もちろん次々に決まるホームチームのゴールに湧いたスタジアムは熱気があった・・ちょっと寒かったけど。

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またその日は、遠く地球の裏側は南半球のオーストラリアで、F1グランプリの開幕戦(予選)も行われた。モータースポーツに携わり、今でもレース・ファンの僕には、あのトヨタが(もしも例えどん尻であっても)F1の舞台に立つことには感無量のナニかがあるものだ(別にトヨタ・ファンではないのだけれども)。それに、ホンダエンジンを操る日本人ドライバー佐藤琢磨選手のデビューに対し、フジテレビは土曜に特番を組み、翌日の日曜日(本戦)の青山一丁目交差点付近での中継もお祭り騒ぎ。あぁ、幸せだ。いいことだ。不景気なんぞブッとばせ。
更に格闘技も全開、土曜日はPRIDEの録画中継、日曜日はK1に酔いしれた。もちろん、プロ野球やメジャーリーグのオープン戦だって始まっている。いよいよ2002年スポーツ・シーズンが本格到来。W杯まで各自で勝手に気分を盛り上げよう。

そんな前振りとはまったく無関係に、前回のインターネット電話&テレビ電話の話題の続きで行こう。インターネット電話は最近よく取り上げている話題で、仲間うちで手軽に始められるのがパソコン間の通話「PC to PC」。未経験の人で、インターネットマン21を読んで、「面白そうだな」と感じた人はすぐに試してみよう。また、意外と便利でお得なのがパソコンから一般の電話機にかける「PC to Phone」だ。国内外問わず、一般電話に対してかけられるので「長距離電話/国際電話が安い」といった解りやすいメリットがある。その辺の詳しい話は月刊誌「仕事とパソコン」(研修出版刊)に近々掲載されるので読んでね。
ここ、インターネットマン21ではパソコンどうしで無料で気軽に会話する「PC to PC」、メッセンジャーを中心に解説しよう。

■メッセンジャーに対応していないルータ
前回より紹介しているメッセンジャーによるチャットだが、導入前にちょっとした注意点がある。例えば、Windows XPに標準装備の『Windows Messenger』は機能的、操作面、品質、ともに良好でお勧めなのだが、ルータのNAT機能を利用している場合、『Windows Messenger』の音声およびビデオのチャット、ファイル交換など一部の機能が利用できない場合がある。
NATとは「Network Address Translation」の略称で、インターネットで通常使用するグローバルIPアドレスと社内LANで利用するプライベートIPアドレス(ローカルIPアドレスとも呼ぶ)を変換し、社内LANからインターネットを円滑に利用するための技術だ。中小企業やSOHOでADSLを導入した場合の一般的な形態として、社内LANにルータを繋ぎ、ルータからADSLモデムを介してプロバイダに接続してインターネットに繋がる。その際に使用するグローバルIPアドレスはプロバイダから借りたひとつだ。それなのに、社内LANの複数のパソコンから同時にホームページを閲覧したり、メールを送受信したり、混線せずにスムーズにアクセスできるのは、ルータがNAT機能を使って的確に各パソコンに割り振ってデータをやりとりしているからだ。言い換えれば、ルータのNATにより、インターネット側ではグローバルIPでやりとりし、社内LANではプライベートIPに変換してデータを受け渡しているわけだ。インターネット側から見れば、言ってみればひとつのグローバルIPアドレスに化かされている、もしくは代表的なIPアドレスだけしか知らされない、という感じ。そのため、NATにはIPアドレスのことを気にせずとも、社内LANからインターネットにアクセスできる、という利点とともに、インターネット側からはグローバルIPアドレスをたどってきてもルータどまりで、個々のパソコンにまで侵入するのは難しいという利点もある。
『Windows Messenger』は本来、音声やビデオチャットを行う際に双方のIPアドレスでコネクトし、いわば通信回線を確立するのだが、NAT機能が災いしてお互いのPCまで行き着けず、正常に回線が確立できないという状況に陥ってしまう。能書きはさておき、ユーザにとってみると、『Windows Messenger』で繋がってテキスト文字の交換(文字チャット)はできるのに、音声やビデオのチャットでは音やビデオ画面が出ない、またはその旨のエラーが表示されるというトラブルになるので注意したい。

これを避ける方法は・・

• ルータのメーカーのホームページにアクセスして、『Windows Messenger』対応のファームウェアがアップロードされていないかチェックする。されていれば、ダウンロードしてルータのファームウェアを更新する(ルータ各社は続々と対応することを表明している)。
• UPnP(ユニバーサル・プラグ・アンド・プレイ)対応のルータを購入する(店頭になければ出るまで待つ)。
  (Windows MessengerはUPnPに対応:ファイル転送機能をのぞく)

また、このようなトラブルに遭遇した場合、ADSLモデムとルータがそれぞれ別の機器で接続されている場合は、ADSLモデムをパソコンに直接配線して試してみるのも良い。

では、既にルータを買っちゃったし、ファームウェアもアップデートされていない、どうしたらいいの? というヒトは『Windows Messenger』を諦めて、『Yahoo!メッセンジャー』を利用してみてはどうだろうか? NAT機能を使っている環境で『Windows Messenger』はダメでも『Yahoo!メッセンジャー』は利用できる、という事例がある。
テレビ電話には対応していないし、半二重的なやりとりのために電話というより無線機のようだが、この際贅沢は言っていられない。彼女(彼)を会社の上司にとられる前に(こればっか(笑))、遠距離でも無料電話でつながろーっ!!(なんだそれ)

ファイアーウォールを設置していたり、ソフトウェアのパーソナルファイアウォールをインストールしている環境でも、同様のトラブルに遭遇することがある。ファイアウォールの設定については近々、別に取り上げて詳しく解説するつもりなので今回は触れないが、試しにテストの間だけファイアウォール機能を停止してみて、メッセンジャーを使用してみることで、音やテレビ画面が出ないトラブル解決の糸口がつかめるかもしれない。マニュアルを調べたり、メーカーに問い合わせしてみるのも良いだろう。

■Windows Messengerの利用の流れ
注意点はこのくらいにして、では『Windows Messenger』での接続イメージを展開してみよう。利用しているOSがお互いWindows XPなら、タスクバーの右下に表示されるヒト型のアイコンをクリックし、「.NET Passport」を取得しよう。使用中のOSがWindows98/Me、2000などの場合は、マイクロソフト社の「.NET Messenger」のホームページか、「スタート」ボタンをクリックしてWindows Updateを選択し、『MSN Messenger』をダウンロードしよう。

まずは無料の.NET Messenger Serviceに加入 画面1.WindowsXPなら既に「.NET passport」の取得が準備OKの状態だ。 画面2:メンバをふたり追加した。ふたりとも、現在PCが起動中で、「.NET」にアクセスしていることを示している。(画面はMSN Messenger) 画面3:そのうちのひとりをダブルクリックして、文字チャットに入った画面。入力した文字が瞬時に相手のパソコン画面に表示されるため、リアルタイムの文字会話が楽しめる。 画面4:Windows Messengerなら「ビデオの開始」、MSN Messengerなら「NetMeetingの開始」をクリックして相手のビデオ画面が表示されれば成功。自分と相手の画面を両方表示させることもできる。 「.NET Passport」を取得(画面1)するだけで、無料のNET Messenger Serviceに加入したことになり、『Windows Messenger』と『MSN Messenger』(もしくは『NetMeeting』)間でチャット類が楽しめるようになる。 また、「.NET Messenger」では唯一の固有名称としてメールアドレスが必要となる。『MSN Messenger』では、マイクロソフト社の無料メールサービス「hotmail」でアカウントを作るように促されるので、必要事項を記入して、hotmailアカウントを取得し、メッセンジャー用に利用すると良いだろう。 『Windows Messenger』の起動 Windows XPで「.NET Passport」の登録を行うと、Windows起動時に『Windows Messenger』(以下、MSN Messengerも含む)が自動起動する。他のWindowsでも『MSN Messenger』をインストールし「.NET Passport」の登録を行うと同様だ。まずは「実行したい操作」の「メンパの追加」をクリックし、知人をメンバに登録しよう。知人のメールアドレスが解っているなら、それを入力するだけで良いので簡単。メールアドレスが解らない場合は、「メンバの検索」を選んで姓名などで探すことができる。 (画面2) 知人をメンバに誘い込む 更に『Windows Messenger』には、「メンバの追加」で知人のメールアドレスを指定した結果、知人がメンバになっていなければ「一緒にやろうぜ」とお誘いのメールを送信することができる。(勿論、文面は勝手にマイクロソフトが考えて付けてくれるもので、メッセンジャーの解説やPassport取得の案内ページなどが記載されているメールだ) 文字チャットをやってみよう 画面2で、「オンライン」欄の知人リストから、話したい知人をクリックすると、会話ウィンドウが起動する。下の「送信」ボタンの左が文字入力欄だ。キーボードから文字をテケテケ入力して「送信」ボタンを押すと、相手の画面に文字が表示される仕組み。 この画面は基本的な機能を行うもので、『Windows Messenger』も『MSN Messenger』も同じような構成だが、『MSN Messenger』はテレビ電話の際に「NetMeetingの開始」をクリックして起動しなければならないが、『Windows Messenger』はひとつのソフトウェアでテレビ電話もできる(「カメラの開始」をクリックする)。各機能の概要は下記のとおり。 ・音声チャットの開始 パソコンにマイクとスピーカーが装備(接続)されていれば、音声で通話できる。 ・ファイルのまたは写真の送信 相手のPCにファイルを転送することができる。デジカメ画像やお宝画像をやりとりすると楽しい。 ・電子メールの送信 メーラ(Hotmail)を起動して、メールを送信する。相手と繋がっていればチャットした方が早いが、それがうまくできない場合とか、複数でチャット中にひとりだけにメッセージや情報を送りたいときに使う。 ・電話をかける これをクリックすると、eアクセスとマイクロソフトが提供しているPC to Phoneのインターネット電話サービスが起動する(別料金)。このインターネット電話は音質はクリアだし、海外通話などは割安だし、とっても実用的だ。お勧め。ただし近場の通話では割高になったりするので、良く見極めて使おう。 また、これを起動することで、ルータのNAT機能やファイアウォールがメッセンジャーの機能に悪影響しているかどうかをチェックすることもできる。 音声チャットをしよう 文字チャットができたら、次は音声チャット。「音声チャットの開始」をクリックしよう。すぐにはじめられるはずだ。音が鳴らない(声が届かない)場合、マイクとスピーカーのインジケータをチェックする。まったく動きがないようなら正常に通信できていない。 マイクのテストは「サウンドレコーダ」で マイクのテストは「スタート」-「プログラム」-「アクセサリ」の「サウンドレコーダー」でチェックできる。(XPの場合は「すべてのプログラム」から、2000の場合は「アクセサリ」-「エンターテイメント」-「サウンドレコーダー」)。 「録音」ボタンをクリックして喋り、「再生」ボタンで喋った声が正常に再生されればマイクの接続はOKだ。 テレビ電話しよう ビデオカメラがパソコンに接続しているならテレビ電話に挑戦だ。ビデオカメラ(デジカメ)の電源をオンにして、『Windows Messenger』なら「カメラの開始」を、『MSN Messenger』なら「NetMeetingの開始」をクリックする。初めて『NetMeeting』を利用する場合は、ダウンロード画面に移行するが、対話を進めていくとインストールできるので簡単だ。これでビデオ画面が表示されれば成功。

■頼みの綱はYahoo!メッセンジャー
いろいろ試してみたけれど、『Windows Messenger』では、うまく音声とビデオのチャットができない、という場合は、Yahoo!メッセンジャーを試してみよう。「.NET Passport」のかわりに「Yahoo! JAPAN ID」が必要だが、Yahoo!オークションを利用している人はそのIDをそのまま使えるのでお手軽だ。Yahoo!メッセンジャーのページからダウンロードし、インストールし、「Yahoo! JAPAN ID」とそのパスワードを入れれば準備完了。