前回、恐るべし、だが魅力的なWinMXのコンテンツの充実ぶりを垣間見た我々は、更にWinMXの深みへと歩を進める。
(このページの縮小画面をクリックすると、拡大画面になります。リスト内容は実際にやりとりされているものです)

■実践、WinMX

WinMXが起動する。メッセージが日本語化されている。本来は英語版なのだが、英語のメッセージを日本語化してくれる「日本語化パッチ」をダウンロードして実行(クリック)することで、あ〜ら不思議、日本語版WinMXができあがる。既に「進め!インターネットマン」を長い間、購読してくれている読者はご存知とは思うけれど、海外の良質なフリーウェアは多くのユーザが愛用し、その中でソフトウェア開発の心得がある人によって、このような日本語化パッチが制作されることもよくあることだ。ただし、英語版のバージョンと日本語化パッチのバージョンがピッタリあっていないと、上手く日本語化できないので要注意だ。
興味がある人はWinMX全般をとても解りやすく解説している「Jashi's page!」や「猿人でもわかるWinMX教室」がとても参考になるサイトだからアクセスしてみよう。

さて、WinMXの話題に戻ろう。
起動したWinMXは、インターネットに接続し、なにやらサーチを始めて、やがてレディ(準備OK)を表示した。その間、ほんの数秒。

山岸:	WinMXには元締めの「WinNP」というサーバがあるらしいんですけど、それぞれのユーザのパソコン自体をサーバに見立て、検索やファイルのやりとりをやるみたいス。これで、検索する準備ができたのですが、下の茶色のところ等に、たくさんのサーバというかパソコンを登録追加していけるんです。日本人が多いサーバ(パソコン)とか、ね。たくさんリストすればするほどいろんなファイルが検索にヒットするようになるわけです。
iman:	凄いシステムだ。美しすぎる(笑)。
山岸:	んじゃ、検索してみますね。「検索」ボタンを押して、と。「アニメ」で検索してみましょうか? どわ〜っ、出てくる、出てくる。「スナフキンの歌」に「ルパン三世 銭形マーチ」「バビル二世」「タイガーマスク」「ドラゴンボール」「マクロスプラス」・・
iman:	「アニメ」という文字が含まれているファイルを表示しているんだな。このファイル自体はどこのサーバにアップされているというわけではなく、ユーザのパソコンのディスクの中にあるわけだ。
山岸:	そうです。気に入ったファイルがあったら、ダブルクリックします。やってみましょうか。ベルセルクと、宮崎アニメ全曲集と、ルパン三世オルゴール集、トトロ・・と。
iman:	お、画面が変わった。
山岸:	上半分が、いまダウンロードしようとした内容についての状態です。トトロは一発で先方に接続できてダウンロード中・・このパソコンのディスクの中に保存されています。でも、ベルセルクはなんらかの接続エラー、宮崎アニメの全曲集はユーザがオフライン・・つまりパソコンの電源切って寝ちゃったのかな、んで、ルパンのオルゴール集は相手のダウンロードが繁盛していて混んでる・・順番待ち3人ってことです。

■お宝を検索すると・・とても恥ずかしいファイル名が・・。

WinMXの仕組みはとても機能的で優れている。大容量のダウンロードが不安定になることもなく、万が一、途中で切断されても、再実行できれば、途中までのダウンロード情報はレジュームされていて、足りない分だけのダウンロードを続行できる、と山岸君は言う。

WinMXの基本機能を知り、具体的にどのように仕組みと手順でファイルのやりとりがされているのかが見えてきた。

インターネットマンが執筆した セキュリティの教科書　好評発売中 体系的に学ぶ インターネットセキュリティ 神崎洋治、西井美鷹著　 日経BPソフトプレス 1,890円 ・ファイアーウォールのしくみ ・ウイルス、ワンクリック詐欺 ・プライベート画像や 　機密情報流出事件 など、セキュリティのしくみを体系的に解説、対策を初心者にも解るようにていねいに、かつ、詳しく解説。 >>詳細を見る 　NEW amazonで購入する

サーバからのダウンロードという世界から逸脱し、WinMXが実現するパソコンどおしのピア・トゥ・ピアは、インターネットだってLANのように活用できることを実証してもいる。

残念ながら、著作権法などに抵触したコンテンツ掲載があるために、社会から敵視されているが、更にその魅力と魔力を知る、次回にこうご期待!!(次週の更新はお休みです)