ソニックソルーションズ社の初心者向きオーサリングソフト『myDVD』は動画メニューに対応している。左画面の背景の雲が動いたり、チャプター選択に動画ファイルを指定することが可能だ。

動画メニューの作成に僕が使っているDVDオーサリングソフトは『DigiOnAuthor2 for DVD』。壁紙やボタンに動画(動画サムネイル)を指定すると、表示中に壁紙やサムネイル画像が動く、楽しいメニューが作れる。

このメニューを作るのに必要なコンテンツは、

• メニューの壁紙(BMPファイル:フォトショップなどで作る:720×480,72dpi)
• 動画ファイル2つ(DVビデオカメラから取り込み:キャプチャ)
• BGM(なんかのソフトウェアに同梱されていたWAVファイル)
  DVビデオカメラから楽しげな会話を取り込んで流しても良いかも。

の3つ。
DigionAuthor2の場合、ボタンに使用する動画サムネイルは動画ファイル本編を流用することができる。とても便利な機能だが、必ず本編冒頭より再生されてしまうので、自分の好きなシーンを動画サムネイルに使いたい場合は、予め本編の他にメニュー用の短編として(数十秒程度のもの)動画ファイルを制作しておく方法が良い。ビデオ編集ソフトを使い慣れていたり、動画メニューにしたい場面を簡単にDVカメラからキャプチャーできる人はやってみよう。では、まずは少し面倒だが、順を追った方法から。

1.動画ファイルを登録する
DigionAuthor2の場合、「アセットリストに登録」という作業でDVDにしたい動画ファイルを登録する。登録すると画面右の「Asset List」欄に画像のリストが表示される。

例では4つの動画ファイルを準備する。
ski2003.mpg
ゲレンデでの動画本編
ski-school.mpg
スキー教室での動画本編
menu-iza.m2p
メニュー画面用ゲレンデ短編(なくても可)
menu-ski-school.m2p
メニュー画面用スキー教室短編(なくても可)

2.メニューの壁紙を変更する
この操作が若干解りづらい。まずメイン画面、上の方の「メインメニュー」と書かれたバーの右端にある「プロパティ」アイコンをクリックする。するとプロパティ画面が現れる。これはメニュー全体に対する指定画面で、壁紙にしたい画像ファイルやBGM、メニュー画面ページのタイトルなどを指定できる。デフォルトでは「全般」タブのプロパティ画面が表示されるので、「背景」の「ファイル」欄で画像を指定する。この画面を見ると解るが、背景に動画を指定することもできるので、背景を動画に、ボタンを静止画にするのも面白いかもしれない。

3.壁紙がオリジナルになった
あらかじめ作っておいた壁紙用画像を読み込んだところ。

4.ボタンを適切な位置に移動する
DigionAuthor2の起動時に自動選択していたテンプレートのデザインにもよるが、このときボタンやサムネイル画像の配置が邪魔になる場合がある。ボタンやサムネイル画像はマウスで移動できるし、直接ダブルクリックするとプロパティ画面が表示され、設定を変更できる。例えば、ボタン用の画面は矩形(四角)、角丸矩形、ひし型などに変更できるし、その外枠をくっきりかボカす、シャドーを付けるなどに選択変更が可能だ。(画面では故意に2つのボタンのボカしをオン/オフにして見比べているところ)

5.動画とボタンをリンクする
ボタンをクリックしたときに再生させたい動画ファイルをAsset Listから選択し、ボタンの上にドラッグアンドドロップする。これでボタンと動画ファイルにリンクが貼られる。

6.メニュー用の動画ファイルをリンクする
メニュー用の動画ファイルを別途用意している場合は、ボタンをダブルクリックしてプロパティ画面を表示し、「種類」欄で「動画」を選択し、用意した動画ファイル名を指定する(「8.」へ)。用意していない場合は「動画サムネイル」を選択して次の「7.」へ。

7.動画サムネイルを指定する
メニュー用動画を用意していない場合、本編を動画表示することができる。プロパティの「メインボタン」タブで動画サムネイルを選択する。

8.サムネイルしたい位置を指定する(参考)
静止画サムネイルを使用することもできる。その場合は前画面で「サムネイル」を選択する。「OK」を押した後、ボタンを右クリックして表示するポップアップ画面から「サムネイルの設定」を選択する。

「サムネイルの設定」では表示したい位置を指定する。静止画の場合はサムネイル表示したい場面をスライドバーで指定できる(画面例のように)。動画サムネイルの場合はこの指定は影響を及ぼさない。

9.ボタンのテキストを変更する
それぞれのボタンのテキストが動画ファイル名になっているので、テキスト部分をダブルクリックしてボタンに入れるテキストを変更する。フォントや色も変更できる。サイズはテキストボックスの大きさをマウスで変更して調整する。

10.BGMを指定する
メニューにBGMを入れたいときは、やはりプロパティ画面でBGMの音楽ファイル(Wav形式)を指定する。

2.メニューの最適化を行う
「メニューの自動作成と最適化」画面が表示されたら、「最適化」を選択し、「空ボタンセットを自動的に削除する」にチェックをして「開始」ボタンをクリックする。

3.ボタンがリンクされて配置される
アセットとテンプレートに応じて、自動的にメニューが組まれるので、メニューのボタン以外の位置で右クリックして「プロパティ」画面を表示する。

4.壁紙とBGMを指定する
メニューの背景にしたい画像とBGMのWavファイルを指定する。

5.動画サムネイルを選択
「ページラベル」タブでタイトルを入れ(または削除し)、「メインボタン」タブで「動画サムネイル」をチェックする。

5.動画サムネイルを選択
それぞれのボタンのテキストを修正(画面では「ゲレンデへ」と「スキー教室」に変更)してできあがり。あとはSUMILATEして焼くだけ。