■謹賀新年
A Happy New Year 2002!
さてと、IT業界のトレンドの話は、後日またいつもの3人で好き勝手にしゃべりまくるとして、みなさんは2002年をどのように迎えただろうか?
僕は完全な寝正月。東京は立川の実家でダラ〜ダラと過ごしちゃった。実家にはADSLなんてないから、インターネットもモデムでメールのチェックだけ。ドテラ着て、テレビとコタツとミカン。事件もイベントもなく、なんだか時間の流れだけを感じたりするのもたまにはいいものかも。

■正月はクルマと雪道だった
若い頃はいつも、正月と言えば雪山で過ごしていた。といっても山男ではない。雪男でもない。自動車競技のラリーに没頭していたので、年末から春先まで、長野県八千穂高原に雪が積もる頃、仲間といつも山小屋に宿泊して、雪道をクルマで走って練習していた。

雪道というのは承知の通りとても危険だ。ブレーキも効きにくいし、カーブで曲がるにもひと苦労だ。すぐにクルマはクルリとスピンしてしまう、挙動変化が激しい状態だ。しかし、実は雪道も舗装路もクルマは基本的に同じ動きをする。舗装路は滑りにくいだけで、スピードを上げて限界に近づくと雪道のときと全く同じ挙動変化が起こる。言ってみれば、サーキットでクルマがスピンしたりドリフトするような限界速度で練習しているとクルマだって命だって、いくつあっても足りないので、クルマの基本的な挙動の変化とその対応操作を習得するのには、より安全な速度で同じ状況が発生する雪道が、とても練習になる・・というわけだ。

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実際、僕たちのチームは長野県の山中や湖の氷上で練習をしていたのだけれど、いまは国際ラリーで活躍しているような有名ドライバーが駆け出しの頃に飛び入り参加したりしたものだ。当時は正月には田舎のガソリンスタンドはどこも休んでいたから、携行缶にガソリンをいっぱい買って走っては補給していたりしたが、それでも足りなくなる。仕方がないので、解体屋に忍び込んで解体車からガソリンをこっそり抜いてクルマに補給したりして、それでも走りたかった。

もちろん、これは立派な犯罪だから、今思えば若かったとはいえ悪いことをしたなと振り返る。

今では実際に雪山に繰り出さなくても、グランツーリスモや、コリンマクレー ザ・ラリー2、フォースフィードバックホイールもあり、机の上で練習ができて、なんて幸せな世の中になったのだろう。

■神奈川県では免停処分免除の講習に運転シュミレータを導入している。
新年早々、僕は恥ずかしながら免停になった。ことの発端は昨年に中央高速道で警視庁八王子管轄のパトカーに止められたことなのだが、僕が確認していたスピードメーターの速度よりずいぶんと超過した速度を提示された。どのように僕のクルマの速度を測ったのかの説明もせず、バス停の手前でいきなり赤灯を回して追い越し、慌てて誘導して止めさせるなど、ひどいものだった。

あんないい加減な仕事をしているのだからお先真っ暗だ。というわけで出してもいない(と本人は信じている)とんでもないスピード超過で免停になった僕は神奈川県の交通安全センターで講習を受けた。警視庁への憤りは別として、たまには交通安全のためのビデオを見たり、講習を聞いたりするのは良いことだ。受けたことがある人は知っていると思うが、事故の生々しい映像を見せられる。

今回は厚底靴を履いていた女性が運転していたクルマが、深夜カーブを曲がり切れずに激突し、助手席の男性とともに命を落とした現場だった。本物の死体は説得力がある。交通事故は絶対に起こしてはいけない。ちなみに教官の話によると、平成13年の神奈川県で発生した交通事故による死亡者(24時間以内に死亡)は、326人。二輪車が113人、以下、歩行者が91人、クルマが83人、その他が39人だ。うち歩行者は約40%が高齢者だという。高齢者社会と向き合っていく中、交通事故による死亡を減らしていくことが大きなテーマとなっている。

■2002年はスポーツ・ファンにとってワクワクな年だ。
サッカーファンにとっては垂涎のW杯が日本と韓国で開催される。一生のウチ、我が国でサッカーのW杯が見られるのは最初で最後かもしれない。

しかも、オフィスから横浜国立競技場までは電車で1本、約20分だ。ぜひ見に行きたい。あぁ行きたい。もちろん日本戦じゃなくていい。いつからどうやってチケット買えるの? 誰か教えて。
で、前回のフランスW杯はTV放映されたほとんどの試合をTV観戦した。睡眠時無呼吸症候群の治療手術のため入院していたからだ。鼻やら喉やらは痛いけれど頭はいたって元気。消灯後の病室で、グラストロンなるソニーのヘッドマウントディスプレイをピデオデッキのTVチューナーに装着して、こっそり徹夜で観戦したのを覚えている。
ソルトレイク五輪もある。いや今年は星野阪神優勝だ。いやいやホンダvsトヨタの和製F1戦争に決まっている、なんてスポーツ・ファンの話題も尽きない。

さてと、すっかり正月気分に浸っただけに、仕事もしっかりやらねばケジメがつかん。というわけで頑張ってインターネットマンも始動だ。今年一年、ぜひぜひよろしくお願いします。