舞台「伊東四朗一座 芸人誕生物語」を、池袋はサンシャイン劇場に観に行った。この舞台、昨年は下北沢の本多劇場でやって大好評、本当は昨年で結成解散だったんだけど、あまりに反響があったので今年も、ということになった。本多劇場に比べれば、倍近く観客が入るサンシャイン劇場だけど、やっぱりチケットは大争奪戦。僕は早くからゲットしていたから事なきを得たけれど、オークションでは高騰してたよ。内容は、まずまず面白かった。軽い気持ちでゲラゲラ笑って帰ってくるには一番いい感じ。
女優が日替わりで交代するんだけれど(キャストは前もって明らかにされていない)、僕が観に行ったときは柴田理恵さんだった。・・・うん・・。
コメントしようがない(笑)。閑話休題。
■製品選びのポイントはRAM対応か二層-R対応か
USB2.0外付モデル「DVSM-X516U2」 |
次世代DVDドライブのウワサが聞こえてきたり、ひと通り新技術が出尽くしたことでやや落ち着いた感はあるDVD業界のネタ・・・、それでも記録型DVDドライブ製品は相変わらず人気がある周辺機器のひとつだ。激しいシェア争いをしている周辺機器メーカーのバッファローとアイオーデータ機器(以降アイオーと表記)はともに15種以上の製品ラインアップを用意して臨戦態勢。夏のボーナス商戦は稼ぐぞ、という感じだ。両社とも、製品を潤沢に供給するためもあって、採用しているドライブはパイオニア、松下、日立、東芝(バッファロー)、NEC(アイオー)と多岐に渡っている。また、2社を追従しているロジテックは外付けモデルや薄型ポータブルタイプ、Mac用に注力して販売展開をしていて、独自の持ち味を出そうと頑張っている。いわば、ユーザーにとってはラインアップが多すぎるといった状態だけど、性能で選ぶポイントとしてはDVD-RAM対応か、-Rの二層(DVD-R
DL、以下-DLと表記)に対応か、ということになるよね。これは夏商戦も変わらない様子。
ちなみに僕が私用で使っている外付けDVDドライブは、ロジテックの古い『LDR-216FU2』(USB2.0/IEEE1394インタフェース)と、バッファローの新機種『DVSM-X516U2』。どちらもお気に入っている、お勧めだよ。
■-DLの互換性の周辺機器メーカーに聞く
さて、そこでユーザーとして気になるのは-DL(DVD-Rの二層)の互換性だよね。8.5GBの大容量を使ってみたいけれど、作ったDVDディスクは普通のDVDプレーヤーやドライブで読めるの?
っていう疑問。
「-DLは互換性が低く、従来のDVD機器では再生できない場合が多い」という記事も一部で報道され、心配になっている人も多いはずだ。たしかに現時点では「DVD-Rという名前は付いているものの、DLは新規格なので従来の機器では再生できない」と考えた方が無難だけど、それでも実際のところを詳しく知りたいのがユーザー心理。
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そこで、前述した周辺機器メーカー3社に聞いてみたところ、いずれも「-DLメディアは、作成(書込)したドライブでの再生のみを保証していて、他(従来)の再生機器に持っていっての再生はできるともできないとも言えない」ということだった。
再生可否の機種情報を公開して欲しいところだけど、DVDフォーラムや参加メーカーが旧機種に対しての再生互換性をどの程度フォローするのかが不明確なうちは、周辺機器メーカーとしては資料の公開は困難のようだ。「現状では、特に記録型DVDドライブで-DLの再生互換性が低いようなので、互換性を重視する場合はDVD+R
DL(以降+DLと表記)をお勧めしている」(アイオー)という話もあった。
■-DLが再生できない理由
-DLの互換性が再生できない場合の原因は「ブックタイプ」にある。ただし、市場で先行して発売になった+DLの場合とは幾分、状況が異なるので順を追って説明しよう。
ブックタイプとは、DVDディスクの種類を示すもので各ディスクに映像やデータを保存する際に記録される。再生機器はブックタイプを読んで、どの規格のディスクがセットされたかを判断する。
+DLの場合、当初ブックタイプに「DVD+R DL」と記録していた。そのため、多くの再生機器は「DVD+R +DLぅ? そんな規格は聞いたことありまへんなぁ、あんさん」と判断してはじいてしまったわけ。+DLでは現在、この問題に対応するために、実際は+DLディスクであってもブックタイプに「DVD-ROM」と記録する方法(ROM化と呼ぶ)をとっている。これは+RWフォーマットブックでも、+RWアライアンスでも認めている。ひらたく言えば「ROMだ」と言ってプレイヤーやドライブなど再生機器を騙してはいるが、結果的に互換性は向上し、今ではその恩恵をユーザーが受けている。
-DLの場合、ブックタイプに「DVD-R」と記録する。-Rなら未知のディスクとはならないため、ある程度の互換性は確保できると予想したのだ。実際にパイオニアが公開している自社のDVDプレイヤー/レコーダー対応表では約8割の製品が再生できている。しかし、以前の機種には-Rには二層はない、あり得ないと判断するものもある。判断基準はメーカーの仕様によって異なり、互換性の壁となっている。パイオニアでも従来のPC用記録型ドライブになると読めないものがほとんどだ。
■製品設計思想によって互換性に差
例えば、人気の高いパイオニアのDVR-109では、+DLのブックタイプはROMと記録しているが、-DLでは-Rと記録している。ユーザーとしてはどちらもROM化して欲しいところだが、今のところ規格が変更になる予定はなく、書込ソフト等で強制的に変更することはできない。
パイオニアの広報にこの件について聞いたところ、「当社では他の規格と同様に-DLについても正確にブックタイプを記録しています。DVDフォーラムでは過去の製品との互換性も重視して新規格の策定をしていますが、規格策定前の製品においては各社メーカーの製品設計思想によって互換性に差があります。当社では、できるだけ再生できるように設計しておりますので高い再生互換性を実現しています。将来的に出てくる規格まで把握し、完全に対応するのは困難ですが、今後導入する製品においては再生対応を検討していきます」という旨の回答だった。
どうなる? DVD-R DLの互換性・・・、互換性の面では、しばらく+R DLが優位に立つことになるだろう。
参考 パイオニア 「-DLについてのDVDプレーヤー/レコーダーの再生対応モデルリスト」
ドライブについては「本規格策定前に発売された弊社パソコン用DVD-ROMドライブ、DVD/CDライターでは対応していない」とアナウンスされている(いずれもパイオニア)。
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